世界文学全集 短篇コレクション
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短篇コレクションⅠ
トニ・モリスン「レシタティフ」、アチェベ「呪い卵」、張愛玲「色、戒」などの新訳・初訳から、コルタサル、カーヴァー、目取真俊まで、南北アメリカ、アジア、アフリカの名作20篇収録。
目次
波との生活・・・・・・オクタビオ・パス【ノーベル文学賞受賞】 野谷文昭訳
白痴が先・・・・・・・・・・・・・・・バーナード・マラマッド 柴田元幸訳
タルパ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・フアン・ルルフォ 杉山晃訳
色、戒・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・張愛玲 垂水千恵訳
肉の家・・・・・・・・・・・・・・・・ユースフ・イドリース 奴田原睦明訳
小さな黒い箱・・・・・・・・・・・・・・・・P・K・ディック 浅倉久志訳
呪い卵・・・・・・・・・・・・・・・・・・・チアヌ・アチェベ 管啓次郎訳 夜の海の旅・・・・・・・・・・・・・・・・・・ジョン・バース 志村正雄訳
ジョーカー最大の勝利・・・・・・・・・・ドナルド・バーセルミ 志村正雄訳
サン・フランシスコYMCA讃歌・・・リチャード・ブローティガン 藤本和子訳
ラムレの証言・・・・・・・・・・・・ガッサーン・カナファーニー 岡真理訳
ささやかだけれど、役にたつこと・・・・レイモンド・カーヴァー 村上春樹訳
母・・・・・・・・・・・・・・・・高行健【ノーベル文学賞受賞】 飯塚容訳
猫の首を刎ねる・・・・・・・・・・・・ガーダ・アル=サンマーン 岡真理訳
面影と連れて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・目取真俊
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短編コレクションⅡ
トマージ・ディ・ランペドゥーサ「リゲーア」、ベル「X町の一夜」、ウエルベック「ランサローテ」など新訳・初訳から、トレヴァー、タブッキなど主に20世紀ヨーロッパの名作19篇収録。
目次
おしゃべりな家の精・・・・・・・・・・・・アレクサンドル・グリーン 岩本和久訳
リゲーア・・・・・・・・・ジュゼッペ・トマージ・ディ・ランベドゥーサ 小林惺訳
ギンブルのてんねん・・・イツホク・バシェヴィス【ノーベル文学賞受賞】 西成彦訳
トロイの馬・・・・・・・・・・・・・・・・・・・レーモン・クノー 塩塚秀一郎訳
ねずみ・・・・・・・・・・・・・・・・ヴィトルド・ゴンブローヴィチ 工藤幸雄訳
鯨・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ポール・ガデンヌ 堀江敏幸訳
自殺・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・チェーザレ・パヴェーゼ 河島英昭訳
X町での一夜・・・・・・・・ハインリヒ・ベル【ノーベル文学賞受賞】 松永美穂訳
あずまや・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ロジェ・グルニエ 山田稔訳
犬・・・・・・・・・・・・・・・・・・フリードリヒ・デュレンマット 岩淵達治訳
同時に・・・・・・・・・・・・・・・・・インゲボルク・バッハマン 大羅志保子訳
ローズは泣いた・・・・・・・・・・・・・・ウィリアム・トレヴァー 中野恵津子訳
略奪結婚、あるいはエンドゥール人の謎・・・・ファジル・イスカンデル 安岡治子訳
希望の海、復讐の帆・・・・・・・・・・・・・・・・J・G・バラード 浅倉久志訳
そり返った断崖・・・・・・・・・・・・・・・・・A・S・バイアット 池田栄一訳
芝居小屋・・・・・・・・・・・・・・・・・・・アントニオ・タブッキ 須賀敦子訳 無料のラジオ・・・・・・・・・・・・・・・・・サルマン・ルシュディ 寺門泰彦訳
日の暮れた村・・・・・・・・カズオ・イシグロ【ノーベル文学賞受賞】 柴田元幸訳
ランサローテ・・・・・・・・・・・・・・・・・ミシェル・ウエルベック 野崎歓訳
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コレクションⅠはヨーロッパ以外の作家、 コレクションⅡはヨーロッパの作家による短篇集
双方の違いはファンタジーとリアリズムとのこと。
幻想と現実
ヨーロッパの方がリアリズムが強いとのこと。なにゆえ?
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長篇小説の基本形は伝記であり年代記
そうではない型式、技法が勇敢な作家たちによって開発されてきた
短篇小説は短い時間を扱う
または、長い時間をカットしたりスキップしたり場合によっては巻き戻したりする
タイムトラベル!?
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フリオ・コルサルタル「南部高速道路」
「八月のうだるような暑さ」の日曜日の午後に始まり、翌日になり、翌々日になり、そのうち時間の経過は加速されて、寒さが厳しくなり、雪が降り……と書けばわかるであろうが、この話の中の時間はリアリズムを大きく逸脱したファンタジーの時間なのだ
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イソップの寓話や「今昔物語」にはことの経緯はあっても時間はなかった。
違う性質の時間を組み込むのが現代の短篇の原理なのだ
小説とか読むことになるとは思いもしなかったね